お正月には必ずといって良いほど食べられる伝統の料理といえば、おせちです。近年では調理方法や保存の技術、バラエティー豊かな食材の利用など、昔と比べて様変わりするようになってきています。そこで、そのような現代だからこそ今一度原点に立ち返り、おせちに使われる食材に込められている意味を確認することで、より身近に感じられるようにしましょう。ここでは代表的4つを特に見ていくこととします。
まずは、おせちの食材の中でも特に意味が知られている「海老」です。海老は長いヒゲを生やしており、また腰が曲がっている風貌から、長いヒゲを生やして腰が曲がったとしても長生きするようにという願いが込められています。食材としてだけでなく、正月飾りとしても用いられることがあります。次に「蒲鉾」です。
蒲鉾は半円の形をしていることから「日の出」を表し、とりわけ紅白の蒲鉾が用いられる場合には、紅には「めでたさ」と「慶び」、白には「神聖」という意味がそれぞれ込められています。安価で美味しい食材として親しまれています。次に「昆布」です。昆布には「喜び(よろこんぶ)」という意味が込められており、家族の喜びや団欒を願っています。
煮たものを結んだ結び昆布、他の食材を巻いた昆布巻きなど、様々な活躍をしてくれる食材です。最後は「数の子」です。ニシンの卵を味付けしたものであり、二親(にしん)の繁栄、子宝に恵まれるようにという願いが込められています。おせちのことならこちら
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